先週「バスケットケース」の話なんかしたんですが。一人しかツッコミ入れてくれなくて放置プレイだったのでちょっと寂しかったです。
つーか、誰も知らないっつの。そんなアングラでB級でフリークスな映画。
前にもチラッとどこかで書いた気がしたのでかぶってるかもだけど。まあいいや。そのー、シャム双生児って差別用語ですか? そういう状態の少年の体から手術で切り離されてうち捨てられた片割れを、手術で健常者に復帰した方の少年が拾ってバスケットケースに入れて持ち運び、二人を切り離した医者とかどんどんブッ殺してって復讐する、というストーリーなんだけども。
その、バスケットケースに入っている兄弟というのが、アンタそれ顔だけじゃん!それで生きてるってそうとうずーずーしいよ!としか言えない、顔からちっちゃい手足の生えた人(他に形容のしようがない)なんだけど、文章で書くと荒唐無稽で、ちっとも怖くなさそうだよなあ。
でも、怖いんだわ。コワイんです低予算映画のくせにみょーにリアルでキバなんか生えててバスケットの中でもぞもぞ動いて目とか光らしてるし。いやまあとにかく、実際に観てみないとあの怖さは分からないと思うんで、機会があったらレンタルショップで探してみて下さい。こればっかりは絶対にTV放送なんかできないだろうなぁ。
んで、けいじばんでえみさんが「楳図かずおの赤んぼう少女を思い出す」と書いてたけど、思い出すねー。わたしあのマンガ大好き。知らない人のために一応書いておくと、外見は赤ちゃんのまま成長しないで中味だけ発達し、妖怪みたいになっちゃったタマミちゃんという子の話なんだけど。
壺とかスーツケースとかの中になにげに隠れ潜んで、「ふん」とか言いつつ人の動向をうかがったり、普段はまともな赤ちゃんのフリして「オギャー」とか泣いてたかと思うと、「わたしが家や財産を取られたら、これからどうして生きていけばいいのよ!」とか、やたらと現実的に計算していたりするタマミ。お化けにゃ学校も試験もなんにもない♪もんだと思っていたが、生活の糧について心配している妖怪ははじめて見た。かと思えば、鏡に向かってお化粧して、赤んぼうのままの自分の姿にポトリと涙したりもする。
萌えー。じゃなくて。
とにかく、可哀想な乙女の妖怪なんである。ヒロインの葉子をいじめまくっていても、次第にタマミのほうに感情移入してしまうこと請け合い。
しかしこのマンガ、初出が1967年なんだよね。だから絵が古臭いのは当然としても、葉子と出会ったばかりの高也(高校生という設定だがどう見てもオヤジ)が、二人で盆踊りに行くときに、
「この村の盆踊りは変わってるんだ。お面をかぶって踊るんだよ。そうそう、自己紹介をしておくよ。ぼくは高校生。探偵の趣味があるんだ」
とか、訊かれもしないのに舞台セリフのように唐突に言うところなんかがステキすぎ。
このマンガが妖怪ホラーミステリーだって、高也くんは知ってるんだね、とツッコミを入れずにはいられない。「探偵役が必要なんだろ?これから事件起こりまくりだろ?」と言わんばかりでカッコイイっす。惚れるぜ。外見はオヤジだけど。
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