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2001年2月19日

気分が滅入る話

ロバート・K・レスラー「FBI心理分析官」、ロバート・D・ヘア「診断名サイコパス」、ついでに桐生操「世紀の殺人者たち」を続けて読んだら、さすがの悪趣味なわたしもすっかり気分が滅入ってしまった。当たり前だ。



ジェフリー・ダーマーという、この手の本には必ず引き合いに出される連続殺人犯がいる。黒人・有色人種の少年や青年を言葉巧みに誘って自宅に連れ込んでは、レイプと拷問の上殺害。その後死体を解体して食うことを趣味としていた。殺しに殺してその数17人。
犯罪学上、というより事実上といったほうが正しいのだが、アメリカにおいては、連続殺人犯のほとんどは20代より上の白人男性なのだそうだ。獲物は同じ人種である場合が多いという。ダーマーは30代の白人男性だったが、有色人種ばかりを毒牙にかけてきた、という点で異色だったらしい。彼自身の供述によると、昔微罪で刑務所に入ったとき、黒人の男にレイプされたせいで有色人種に憎悪を抱くようになり、凶行に及んだ、とのこと。
 
しかし、この男の殺人プロセスに関する記述を読んでいると、そんな話は胡散臭いと思えてくる。どうもあとづけの理由っぽい。刑務所でレイプされたのがそんなに悔しかったのなら、ゲイでない正常でマッチョな男であることを自分に証明するために普通躍起になるものだと思うが、こいつが狙っているのは常に少年・青年なんである。
女の存在は影も形もない。
しかも唯一助かった被害者の証言によれば、「きれいな体だ」と囁きながら被害者の体をなでまわし、
「心臓の音が聞こえる。これももうじきおれのものだ。ああ、早くここを切り開いて心臓を取り出したい。いったいどんなふうになっているのかな。色はピンクか、それとも褐色か。匂いは、味は、どんなふうかな・・・・?」
と陶酔した表情で包丁を彼に突きつけたのだそうだ。
これじゃまるで恋の告白じゃないか。どんなふうになっているのかなじゃないって。相当やばい。
 
レスラー氏は、連続殺人犯がなぜ一人を殺すことでは満足できず、どんどん凶行がエスカレートしていくのかについてこう言っている。
彼らは常にイマジネーションを抱えている。その妄想は止めることができないばかりかどんどん膨らんでいく。そしていつしか妄想だけでは満足できなくなり、ついに殺人に及ぶ。
しかし、現実の殺人行為は常に空想の殺人に比べて不完全だ。
血が飛び散って汚れすぎた。もっと美しくやろう。被害者が暴れすぎて焦った。今度は身動きができないように縛ろう。誰かに見つかるのを恐れて早くとどめを刺しすぎた。次は愉しみを長引かせるためにゆっくりいたぶってから殺そう。
 
と、いう具合に現実と妄想とのギャップをなんとか埋めようとして何度も何度も殺人を繰り返すんだそうである。空想しているうちが一番美しいのは、なにも殺人に限らなくてもなんだって同じなんだけどね。彼らにはそれがわからないのだ。
 
ちなみに、ダーマーによれば、いちばんおいしい部位は上腕二等筋で、フライにして野菜と一緒に食べると格別であり、一度食べると他の肉なんか食べられないんだそうだ。脳みそのトマト煮もグッドらしい。


あー、日記に書いたら少しスッキリした。 ←読み手の気分はどうでもいいらしい



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投稿者 : ナツ at 2001/02/19 | カテゴリー :
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