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2001年7月16日

新世紀なのに世紀末

子供の頃、「も○みの塔」(というキリスト教系宗教団体)の勧誘員がよく家を訪ねてきて、ヘンな小冊子を置いていった。
あの頃住んでいたのは公営住宅で、当然うちも周りも貧乏所帯だったんだけど、宗教団体とはそういう環境でこそ精力的に活動し、また入信者も多いものであると気がついたのは大人になってからだった。モル○ン教徒(「神を信じますか」でおなじみ)やら、生○の家(これは神道・仏教混合系)やら、とにかく宗教勧誘員が跋扈している地域だったのを子供心に覚えている。


今の分譲マンションはというと、近所でモ○モン教徒に声をかけられたことは一度しかなく、家にまで訪ねてきて小冊子を置いていく伝道師に至っては皆無である。
(オウム事件より以前でも同じ状況だった)


そういう「生活苦」からすがるものを求めて宗教に傾倒していく人々と、オウム以降の「神を求める人々」とは、なにか決定的に違っているなー、と思う。今でも前者のような理由から入信する人々はいるんだろうか。


それはおいとくとして。も○みの塔の小冊子の話にもどる。
ショボい作りだけど一応多色刷りで、挿絵がエグい。アメコミ70%・楳図かずお20%・丸尾末広10%(しかしヘタ)、という感じの絵柄だった。
悪人づらの男女が、酒を飲んでへべれけになったり道ばたで抱き合ってキスしたり繁華街でケンカしたり暴飲暴食したり札束を見せびらかしたりしている場面が続き、「死後、さばかれる」とか書いてある。(しばかれるではない)当然次のページでは地獄の炎の中でそいつらが生きながらにして焼かれているんである。
札束見せびらかしただけでそれかよ。キビシー。
あの小冊子によると路上でキスしただけでも神さま的には完全アウトらしいので、若人は死後のことを考えて節制するように。ていうかわたし的にも路上キスはウザイというか正直うらやましくてむかつくので全面禁止! 一人残らず煉獄の炎で焼かれるがいい!!


すみません。私情が入りました。


とにかく、酒も恋愛も金儲けも「悪」ときめつけて、そういうことをすると地獄行きだと脅しつけているわけだが、子供にあんなエグいものを見せてトラウマにしていいのか? 無意味に罪悪感や恐怖心を植えつけるあいつらのやり方にはまったく腹が立つ。
罪悪感を抱けば、その苦しみから逃れようとするあまり神にすがるしかなくなる。宗教の目的ってのは、要するにそれだ。マッチポンプなのだ。「人間は生きているだけで罪」というキリスト教特有の感覚には虫酸が走るわ。酒も恋愛も金儲けもダメというなら、長い人生何を楽しみに生きていけばいいのさ。
まぁいいか。パソコンと本さえあれば。


しまった。話が終わってしまった。
オタクは神に反抗する論拠すら持ち得ないということが証明されました。



・・・嫌な結論なので、方向転換のためにこんな世紀末ページでも紹介しとこう。


っていうか、もう新世紀なんだからあんた、「西暦1999年10月人類を破棄するために都市は破壊される」とか、「西暦2000年5月ノアーの大洪水で人類の存在は消される」って文章くらいどうにかしろみたいな。いつまで世紀末気分に浸ってるんだか。「皆さんの命日のようすを予想していると理解していただいても結構です」とかもさー。「人類を破棄」とか「皆さんの命日」とか、他人ごとみたいに。おまえは何様なんだっつうの。


こういう予言マニアの言い分を聞いていて一番不思議なのは、「それを本気で信じているのに、あんたら、恐怖心はないの?」ということだ。わたしなんか、「罪深き人間たちは神の怒りによって滅ぼされるだろう」なんて予言が実現するんだとしたら、まず自分も真っ先に死ぬだろうなーと考えて、ぞっとするんだけどね。
だって、神の言う「罪」っちゅーもんがどの程度のものなのかは曖昧にしても、殺人・強姦といった重罪でないことは明白だし。そういう重犯罪者だけを世界中から抹殺したって、人類が滅びるほどの数であるわけはないんだから。
「うそをつく」とか「人を裏切る」とか「傷つける」とか「おごり高ぶる」とか「怠ける」とか「食い過ぎ」とか「3組の畠野君のうわばきを隠した」程度でもアウトになるような判定法でなければ、到底、人類滅亡するほどには殺せないじゃん。
あーもう、絶対確実にわたしは死に組だね。助かる見込み全くなし。汚れてます。



というような視点がまるでない、他人ごとのように人を脅したり罪悪感を抱かせて喜んでいる宗教関係者が、わたしは大っ嫌いだ。その「自分だけは特別」という選民意識は重罪に値する。地獄に堕ちるがいい。



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投稿者 : ナツ at 2001/07/16 | カテゴリー : 宗教・哲学
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