● ソウルメイトというものがしばらく前からの流行らしい。80〜90年代にもあった「光の戦士症候群」のミレニアムバージョンと言ったら通りがいいかな。「前世の記憶を共有する仲間探し」ってやつ。
ただ、ソウルメイトの場合は、昔の熱に浮かされたようなキ○○○沙汰とはかなり趣が異なり(あの頃は『前世が見たい』とかいう自殺者が頻発したもんなー)、空想半分、本気半分で幻想を共有できる友達を探しているような感がある。脳内TRPGみたいなもんか。
その手の掲示板をのぞいて見ると、
「レフィールを探しています。彼女とは昔アズローナ王国の神殿で出会いました。髪はブルーで瞳の色は紫、父親をテムール族に殺されて復讐を誓っていると言っていました。この名前を記憶している方は名乗り出てください」
「その名前にかすかな記憶があります。そう・・・私は前世で確かにレフィールでした。でもまだ覚醒がうまくいかないのか、細部までは思い出せません。○○さん、もっと思い出せるようにあなたが記憶していることを話してください」
などというやりとりが交わされていて、おもしろくてたまらない。
こういう、「ああっ、思い出しました、覚醒しました」という暗示にかかりやすいというかノリのいい人たちばかりが集まっているとおもしろいのだが、大抵はそれぞれ自分の妄想、じゃない、「前世の記憶」に固執しているものだから、「××はいませんか?」「▲▲という名前に聞き覚えはありませんか?」などと、話が一方通行でぜんぜんまとまらない。観客としてはイライラする。
地球上における前世であれば歴史が下敷きになっているから話が合わせやすいが、異世界となるとどうにもならない。したがって、相手の話を聞いて「覚醒」しようとするソウルメイトは、必死になってその人の「前世」の世界観や宗教観を頭に入れるわけだ。(剣と魔法の世界だとか、科学文明の発達した世界だとか)ご苦労様なことである。
● 脳内物質の「むかつく歌シリーズ」を読んだKさんという人が、こんな歌を作ってくれた。彼は「この歌売れませんか?」というのだがどうか。
女が男に媚びる歌が商業的に成功するのなら、
男が女に媚びる歌はどうでしょう?いけるかも知れません。
貴女のために守り通した僕の童貞
他の人となんて考えられない。
決して邪魔はしないから、
ずっとそばで見ていて良いですか?
別れるって言うなら死ぬ。
死んでやる!
僕は男だ!!
初めてあったその日から、
僕は貴女の奴隷です。
ヒザといわず足でもどこでも舐めましょう。
いや、舐めさせてください!
貴女がクリ派なら挿入も望みません。
粗相があったらぶってください。
貴女好みに調教してください!
売れますかね?ダメですか?
ダメです。
この歌を「けなげな男心を歌った演歌」として売り出すのは不可能である。「貴女好みに調教してください!」と言いながらその実自分好みのプレイが始まる予感と期待に胸とか色々なところをふくらませている嫌な感じの人が思い浮かぶところがまず致命的。けなげさが足りない。足りないというよりない。かわりにあふれんばかりのM気とストーカー気。
まあ、こういう歌でもまったくニーズがないかと言えば案外あるかも。根っからの女王様とか。逆に根っからのM属性の男性とかには。
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