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2001年10月15日

人間みな病気

母の勤務先の病院でとうとう、自分はウサマ・ビンラディンだと称する人が数人出てきた模様。「ああ〜絶対そろそろ出る頃だと思ったんだよ」とは、看護婦ご一同様の感想。
なんでも、その患者、じゃなくてビンラディンさんの言い分によると、コーランが夜昼となく聞こえてくるのでうるさくて眠れないんだそうだ。(イスラム教徒のくせにコーラン嫌いなのか)


俺にはやることがあるんだ。こんなところに俺を閉じこめておくとタリバンが黙っちゃいないぞ。飛行機をこの建物に(以下不穏当な発言続出のため書けません)」と凄んだり、アメリカ軍が自分を殺しに来るとおびえたり、メッカの方向もわからないのにお祈りしたりと毎日大忙しな人がまず二、三人はいるという。ビンラディンさんの大安売りである。
まあ、この現象もTVでビンラディン氏の話がだんだん放送されなくなれば、憑き物が落ちたようにおさまるらしいんですけど。
外部で繰り返し語られている話と、自分自身の考えとの境界が曖昧になってくるのは、統合失調症の最大の特徴らしい。したがって、TVなどのメディアで流れている情報が、外部からやってきたものではなく、もともと自分の内部に存在したものだ、と思いこんでしまうわけ。その思いこみが、「TVが勝手に自分のことを話している」、「みんなが自分の考えを読んでいる(盗聴している)」という強迫観念につながる。
ネット上にもたくさんあるな。そういうサイト。
あ、「外部からやってきた情報を自分自身の考えだと思いこむ」だけでなく逆に、「自分の内部にあった考えが、外部からやってきたものだと思いこむ」のも同じ症状の現れなのか。「自分と世界」との境界が曖昧だってことは、そういうことだよな。
とすれば、予言者や預言者なんかは、この病の最大の保有者だってことになる。「神がこう申された」とか、「啓示が下った」とか言ってるけど、本当に神の声が聞こえたなら、自分の考えが外部からの情報として聞こえてしまう人なわけだ。誰とは言わないけど、キリなんとかさんとかマホなんとかさん、
・・・・・また話がやばい方向にいってるっつの。
ちなみに、「予言」と「預言」とは、宗教上まったく違うものであります。
「予言」の「予」の字は「あらかじめ」という意味であるとおり、将来こういうことが起きると予告する者のことを「予言者」という。それに対して、神から直接啓示を受けて、神の言葉を一言一句変容させずに人々に伝える者のことを、「預言者」という。「神の言葉を預かっているだけ」だってことですね。
んで、キリスト教やユダヤ教に於いては、「預言者」の地位が高いのに比べて、「予言者」はたいがい胡散臭いものとされているようだ。神に選ばれたものでもないのに、勝手にべらべら将来のことを予言するのは、悪魔の業だという理屈。
う〜ん。しかし、自分の意見を勝手に神様のご意見だと言い張ってゴリ押ししちゃう人の方が、よっぽどアレだと思うんだが。議論系サイトの権威バカよりもっとひどいぞ。少なくとも予言者の方が自分の責任でもの言ってるじゃんなあ。
まあ、どっちにしろ病気なら仕方がないんですけどね(死ぬほど強引な結論)。
にわかビンラーディンさんたちの心にも早く平安が訪れんことを。


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投稿者 : ナツ at 2001/10/15 | カテゴリー : 心理
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