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2001年10月28日

天から何かがやってくる

あ〜、また宇宙人の夢を見てしまいました。「うわっ、やっぱリトルグレイじゃねーか。そのまんまだ。それにしてもこいつらネコから進化したのかなあ。うちのももが後ろ足で立ち上がったときの姿にそっくりだ。頭身比率といい目の大きさといい」などとゆーことをここまで理路整然とではないんだけどアブダクションされる寸前に考えていたら目が覚めました。敵は二人組で来てましたよ。一人がわたしの頭のほうを持ってもう一人が足を持って、よいしょよいしょとUFOに運ぼうとしていたに違いないです。テレビとか映画ではなんかぴかーと青い光がUFOから出てきたらそのまま体が浮き上がって船内に吸い込まれたりするけど、わたしの夢はかなりのローテクらしかったざます。


それはいいんだけど、最近の宇宙人事情ってどうなの?誰か詳しい人いない?ウワサによればなんか、せっせと地球人を誘拐しては体にいらんもの埋め込んだりして人体実験してるグループと、地球人の愚かさをいさめ、宇宙的真理と愛と科学技術を与えに来たおせっかいグループとがいるんでしょ?

わたしの母の知り合いに昔、宇宙人エロヒム」とかゆーのと交信している、と称するチャネラーが主宰する団体に属していた人がいましてね。そのチャネラー自身は外国人なんだが、その外人がチャネリングの集会のために来日したときは必ず参加する熱心な信者だったらしい。そしてそのエロヒムってのがどーも、「地球人に好意的なおせっかい宇宙人」にあたるらしいんだよね。今も地球に来てるんだろうか。
   

しかしなんというか・・・役者が「宇宙人」に変わっても、人間て「神」と「悪魔」の善悪二元論から逃れられない生き物なんだなあとつくづく。

現代社会には神話などないと思ってしまいがちだが、この善と悪の二種類の宇宙人が地球にわざわざやってきて地球人をだしにして対立してる、なんて話は思いっきり神話のパターンを踏襲してるもんね。今でも神話はどんどん発生しているわけだな。比較民俗学や比較神話学関係の本を覗いてみると、あらゆる国の古代の神話には(文化的交流はもちろんなかったのに)、驚くべき共通点があちこちに見られるつーのは常識だが。

諸星大二郎の「マッドメン」というマンガにですね。ニューギニアの未開の部族の中にしばしば発生する「カーゴ・カルト(積み荷信仰)」なるものについての話が出てくるのね。

彼らは先祖霊や精霊を崇拝する独自の宗教を持っていて、太古の人類そのままの原始的な生活をしているわけだけど、そこにいきなりヘリコプターやセスナで白人が押し寄せる。畑を耕したり木を切ったりするのに便利な見たこともない道具や、食べたこともない美味しい食べ物など、たくさんの「お土産」を持って。

この白人というのは、当然キリスト教の伝道決死隊である。今はどーか知らんが、60年代とか70年代くらいまでは、熱帯病などものともせず未開の部族のところにおせっかいにも信仰を広めに、というより、精霊崇拝をやめさせるために伝道者が独善をまき散らしに行っていたようです。彼らの目的はキリスト信仰を未開の地に根付かせることなんだけど、そんなのニューギニアの部族は知ったこっちゃない。「お土産」にしか目がいかないのは当然である。

ここで彼らに理解できることは、「突然天からおかしな物体が舞い降りてきて、白い人がその中からいっぱい出てきた。白い人はお土産をたくさん持っていた」ということだけだ。しかもその白い人はお土産をくれてわけのわからない説教をしたかと思うと、大概とっとと帰ってしまう。

人間は、理由がわからない事象には不安でどうしようもなくなる生き物である。だからニューギニアの部族民もこの出来事に必死で理由付けをしようとする。ここで発生するのが、「カーゴ・カルト(積み荷信仰)」だ。

たいてい宗教的指導者が出てきて、「あのいっぱいのお土産は我らの祖先の霊からの贈り物だから、天から降りてきた乗り物(飛行機)を作ってそれを祀れば、もう一度空から贈り物をいっぱい乗せた乗り物がやってくる」とかなんとかいいはじめ、それを信じた人々がみんなで木とか布とかで張りぼての飛行機を作って祀ったりしちゃう。そういう新興宗教めいた運動が発生するらしいんである。

 
  これって、非常に似てるよね。「なんかよくわかんないけど『いっぱいのお土産(科学技術)』を積んだUFOに乗って、『いい宇宙人』が地球にやってくる。だからみんなで祈ったりチャネリングしたりして宇宙人の到来を待ちましょう」というムーヴメントに。

こんな文明社会に生きてても、SF的味付けで武装していても、人間の発想ってのはつまるところ未開の人種とまったく同じ。結局文明によって人間の精神が高次にシフトするなんてことは不可能であるのかなあと。(いや、べつに高次じゃなくてもいんだけど「まったく違った発想ができる次元」というか)

でもこの話から考えてみるに、文明にはそれほどの力はないようですよ。今のところは。
宇宙人のみなさんも、もしホントに地球に来てるなら、「こっちは他に目的があるのに地球人と来たら、『不老不死になりたいでーす』だの『UFOいっこください』だの、実益しか要求しやがらん。ええいこの未開人種が」とか、さぞかしイライラしてるだろうなあとか想像するわたしであった。



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投稿者 : ナツ at 2001/10/28 | カテゴリー : 宗教・哲学
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