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2001年12月25日

世界の神話

えー。今日はクリスマスだっつーことで、釘とか刺されて血が出てる人のことでも書くのが定石だと思います。

と思ったが、キリスト教って基本的にマゾヒスティックだから暗くなるんだよな。聖書も、神話として読むと説教がましいし抑圧的だしで、他の宗教の神話と比べるとあまりおもしろくないし。「滅ぶ」だの「罪」だの「裁き」だの脅し文句がウザイし。食事がまずくなるだろ。クリスマスだってのに。


それに比べて、ヒンズー教神話なんかはおもしろいよ。たとえばガネーシャっていう象の頭に人間の体、という姿の神様がいるんだけど、この神様の出生について。
父であるシヴァ神と母であるパールヴァティが、象の交尾を見ているうちについムラムラして、自分たちも象に変身して交わってみたら生まれた子供が象頭人身だった・・・)という説がひとつ。
もうひとつは、パールヴァティが垢をこねて作った子供がシヴァに逆らったので、むかついたシヴァが首を切り落として殺した。せっかく自分の垢をこねて作ったかわいい子供を殺されたことにパールヴァティが激怒したので、シヴァは彼女の怒りをおそれ、象の首を切り落として死んだ子供の体にくっつけて生き返らせたハァ?ので、パールヴァティは満足した満足なのかよ!)。という説。

つじつまを合わせようという気がまったくないというか、何かやばいクスリでもきめてる時に作った話なんだろうな〜というか、とにかく最初から最後まで無茶苦茶だし、教訓も何もないし、ヒンズー教最高。


それに比べると、ギリシャ神話というのはギリシャ人の性格が出ていてつじつまがビシッと合っている。たとえば、カッサンドラという古代トロイアの王女がいるんだけど、彼女の語る予言はすべて的中するにもかかわらず、だれもその予言を信じない、という有名な逸話がありまして。ギリシャ神話はこれにこうしてつじつま合わせをしている。

太陽神アポロンが人間である美しい乙女カッサンドラを見初め、「私に抱かれれば、おまえに未来を正しく見通す力を与えてやろう」と約束する。そしてその約束が真実だということを証明するために、アポロンは先に彼女に力を与えてやる。
予知能力を授かったカッサンドラはどうしたか? 「アポロンに抱かれた後、惨めに捨てられて泣き濡れている未来の自分」を予知したもんで、臨戦モードに入っているアポロンをおいて脱兎のごとく逃げ出した。

アポロンは死ぬほどむかついたが(アンタが馬鹿なんだろ・・・)、一度授けてしまった力は、神々といえども取り返すことができない。そこでアポロンはカッサンドラに呪いをかけた。「あの娘の予言はすべて当たる。しかし、その予言を誰ひとりとして信じることのないように」。
(神のくせにやることが汚ね〜。よほど腹が立ったらしい。そういうもんか?>ALL男性)

そんでもってギリシャ連合軍との間に勃発したトロイア戦争時。カッサンドラが、「木馬を城へ入れないで! 中にギリシャ人が隠れている!!」と必死に訴えたにもかかわらず、トロイア兵たちはカッサンドラの予言を信じず巨大な木馬を城に引き込んだため、中に隠れていたオデュッセウスらによってトロイアは内部から攻められ陥落した。「トロイの木馬」の由来ね。

何千年も昔の神話なのに、かわいくないほどつじつまが合っている。ギリシャ人って「こういう理由でこうなった」という合理的理屈を考えるのが好きなんだろうな。
同じく歴史のあるエジプト神話は、ヒンズーに負けず劣らずメチャクチャなので、確かギリシャのヘロドトスだったと思うんだけど、エジプトの神話を記録しようとして収集しているうちに、あまりのつじつまの合わなさにカンカンになって怒ったらしい(怒るなよ。神話なんだから)。
どーもアジア・インド・アフリカあたりの民族の神話は、概していーかげんらしいね。我が国の古事記・日本書紀も、当然例外ではないんだけどさ。


2000年もの間くぎが刺さっているかわいそうな人の話はもうどうでもいいです。



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投稿者 : ナツ at 2001/12/25 | カテゴリー : 宗教・哲学
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