インターネット時代のニセ患者
『ミュンヒハウゼン症候群』という精神疾患がある。「病気のふりをしたり、病状を大げさに言ったり、自らわざと病気にかかったり」といった心の病で、医者や周囲の人間の関心を得るために自らの体を傷つけることも厭わない。別名『病院めぐり症候群(ホスピタルホッパー)』という。
『代理ミュンヒハウゼン症候群』はこれよりもっと深刻で、自分の子供を虐待して病気や怪我を負わせ、献身的に看護する姿を周囲にアピールして人の同情や関心を得ようとする。
こういう人々は昔から存在したわけだけど、近年はインターネットでこうした患者が増えている、というのが上記のコラムである。なにせオンラインの詐病は、実際に医者に行かなくてもいいし、自分を傷つけなくても済むから嘘がつきやすくてお手軽なわけね。
これはアメリカの話だけど日本にも同じ病の人はいるらしい。白血病の闘病日記をサイトで公開していて、とうとう亡くなってしまった人がいるんだけど、本職のお医者さんが治療法や薬の種類などを検証してみると記述にいろいろと矛盾が出て来た。で、「あれは作り話ではないか」「死んだというのもウソではないか」という真贋論争が巻き起こっているとか。
(「生きている」うちはみんな黙ってたのかねやっぱり)
本気で心配し、心から寄せた同情心を踏みにじられたら、確かに怒りは大きいだろう。わたしだったら怒るだけ怒った後はたぶんとっとと忘れるだろうけど。しかし、そんな軽い問題ではないのだとフェルドマン博士(って誰だよ)はいきまいている。
周りからは『気づかないなんてバカだ』と言われたり、感情を無視して『全財産を持って行かれなかっただけよかったじゃないか』と言われたりする。感情的なレイプを受けたままになり、誰もそれを癒そうとはしてくれない」
『あなたは確かに、自分でも考えているとおり重い病気を抱えていて、専門家による治療が必要だ。肉体ではなく精神の病気で、精神科の医師が治療してくれますよ』と言うと、たいていの患者は、冗談じゃない、という顔をするのだ。
しかし、「ミュンヒハウゼン症候群闘病日記〜私は病気に負けない」
「○月×日 今日もネットで白血病だと嘘をついてしまった。みんな本気にして涙ぐんでいるようだ。他人の同情は気持ちがいい。私も人を騙したくなんかないんだけど病気だから仕方ないんです」
なんて闘病サイトを作っても、誰も同情はしてくれないだろうけども。確かに。
blogランキング参加中このエントリーのトラックバックURL: