こっそりと旅に出てこっそりと帰ってまいりました。厳冬の北海道から常夏の沖縄へ。 最近は車かJRで行ける範囲ばかりで出かけていたので、今回は久々に遠出をしたな〜という気分になった。同じ日本だというのに北海道とは気候も違えば植物相もまるで違う。 日本の街並みの中に椰子や蘇鉄やタコの木など、亜熱帯系植物が普通に生えてる風景って、直に見ると相当おもしろい。国内旅行といえば東京、大阪、京都他は何度も行っているが、これほど感動したことはなかったなあ。 というわけでめずらしく旅日記。写真もこれまためずらしくけっこう撮ってきた。
あきらかに腰が引けている筆者inエメラルドビーチ。
何もない所でも転ぶたちなので、波に足を取られまいとふんばっている。
北海道の海で育った人間にとって沖縄の浜辺は楽園である。
なにせ札幌から車で行ける範囲で海水浴をしようと思うと、真っ黒い砂浜(しかもゴミだらけ)、生臭い潮風、きったねー色の海水(黒い砂と海藻が混じってるせい)、に耐えなければならない。家に帰って風呂に入ると、潮風でガビガビになった髪の毛から砂がボロボロとこぼれ落ちる。
それに比べて沖縄の海はほとんど潮の臭いがしない。潮風で髪の毛がベタつくこともない。砂はサラサラと白く清潔で、足についても乾いたらきれいに落ちる。濡れた足を拭かなくてもすぐ乾く。
ベタベタと湿ってこびりつく黒い砂しか知らない者には南国の砂浜はホントに感動ものなのだ。北国のサラサラの新雪に覆われたゲレンデを見た南国の人の感動に近いだろうか。
っていうか、12月に水遊びができること自体が夢のようだ。おかげでまったくクリスマスシーズンだという気がしない。たとえ街中ではツリーが飾られ、ジングルベルが鳴っていようとも。
那覇市は人口32万人だそうで、地方小都市といった風情。中心街でも高層ビルは少なく、アーケード市場も札幌の狸小路ほど大きくはない。
2000年の国勢調査では、札幌の人口は230万人で全国五位。那覇はそれの7分の1なわけで、見た目でも差が出るのは考えてみれば当然か。
札幌と同じくらいの規模かな、となんとなく想像していたんだけど、そういうわけで雰囲気としては函館に近かった。人口も同じくらいだし、やたらめったら坂道と階段があって高低差が激しい所も同じ。
これでご長寿全国一の県なんだから、沖縄のお年寄りがどれだけかくしゃくとしているか想像もつく。わたしは日頃の運動不足がたたってハァハァ言いながら歩いてました。

何を撮ったのか帰ってからしばし悩んだ写真。
よく見ると葉っぱの陰に子猫が一匹。
植物園で草陰に3匹の子猫を見つけ、植物なんかもうどうでもいいとばかりに猫をかまいまくる。
観光客のおじさんに「連れて帰るなよー。飛行機持ち込み禁止だぞ」と釘を刺される。その時にはすでに子猫をつかまえて抱っこに成功していた。
母猫がわが子を心配してか、「にゃーん」と抗議の声を上げながらどこからともなく現れたので、
「あなたのお子さんですか? 可愛くて健康そうですねー」
「うちにも猫がいるから大丈夫」
と猫好きをアピールし、子猫に危害を加えるつもりがないことを母猫に説明したが、威嚇はしないまでもものすごく迷惑そうな顔でじっと見ていた。ごめんよごめんよ。

もはやジャングル。年がら年中鬱蒼と茂っていて元気よさそう。
沖縄ならではの食べ物も、好奇心にまかせて出されたものは片っ端から口に入れたけど、ハブ粉だけは激マズ。「体にいいから」というんで飲んだが、ハブ(毒ヘビ)を焼いて粉末にしたものだけあって焦げくさい上に死ぬほど苦い。
それを飲む前にハブもしっかり観察した。ハブではないが毒のないヘビもつかんできた。(虫はダメだが爬虫類にはあまり抵抗がない)
昔はハブとマングースのガチ(死闘)が観光の売りだったそうだが、三年くらい前から動物愛護なんちゃらで禁止されてしまい、3DCGでしか見ることが出来なくなっている。
まあわたしは哺乳類だから心情的にマングースの味方なので、マングースが殺されるようなら見世物なんかで動物虐待するのはイカンと言いたい。
実際には8対2でマングースが勝つのだそうだ。ハブ退治のためにインドから持ち込まれただけあって、さすがマングース圧倒的に強い。
というわけで闘えばマングースが勝つことが多いのだけど、明治時代にこの動物が沖縄に持ち込まれて以来、肝心のハブを食べずに「東洋のガラパゴス」奄美大島の貴重な動物を襲って食うようになり、天然記念物がいくつも絶滅してしまったそうだ。ハブ毒の血清がない時代の苦肉の策とはいえ、人間の都合によって持ち込まれた動物が生態系を破壊してしまった典型例である。

人間を見るとどこまでもくっついてくる鴨in琉球村。
観光客がサーターアンダギー(沖縄ドーナツ。油っぽいが焼きたては美味)を買って与えるのですっかり味を占めている。うちの猫みたい。
沖縄の名産品といえばサトウキビや紫イモだが、そういえば普通のサツマイモは市場でも見かけなかったように思う。紫イモはどこでも見かけたのに。
サツマイモというのは関東での呼び方で、その名の通り「薩摩のイモ」という意味だが、それでは当の薩摩(九州)ではどうなのかというと、「琉球芋」と呼んでいるらしい。琉球(沖縄)から渡ってきたイモだから、というわけね。
じゃあ沖縄ではなんと呼ばれているのかというと、「唐芋(からいも)」。中国から来たおイモですよ、というわけだ。サツマイモの伝播したルートがこれだけで理解できて、面白い話だと感動した覚えがある。沖縄で「サツマイモ」なんて呼んだら、話が逆になってしまうもんな。
で、肝心の中国での呼び名はというと、「蕃薯(ばんしょ)」だそうな。「どこかの国のイモ」とかいう意味らしい。いい加減すぎてこれじゃルート不明じゃん(笑)

どこまでいってもスコーンと晴れ渡った空と海。
12月の北海道からやって来た人間には冗談みたいな風景だが現実なんだなこれが。
へばったらホテルに帰って、時間が余った時のためにと持ってきた文庫本、「子供たちは森に消えた」(ロバート・カレン著/ハヤカワ文庫)を読む。
外に出れば青い空、青い海、白い砂浜。そんな景色の中で読む、ロシアで50人もの子供を殺した連続猟奇殺人犯、チカチーロを題材にしたノンフィクション小説。
このギャップがいいんだ、いつでもどこでも不健康なインドアオタクの面目躍如だーとかいって勝手に悦に入るのであった。バカと悪趣味まる出し。
そんなこんなで気温25度の那覇から帰ってみればそこは氷点下3度の新千歳空港。
一面真っ白に雪が降り積もり、踏み固められた道はアイスバーン状態でツルツル。
帰ったその日のうちにてきめん風邪ひいて熱出しましたよ。とほほ。
他の写真は裏ページにUPしとくんで、興味がある人だけどーぞ。
blogランキング参加中青い空と海と猫と鴨と植物の写真に和みながらも、
一番の見所は「ナツさんが若者っぽい!」と思ったこと。
……(ケンカ売ってないよ? 素)。
私の方が年上っぽいですが、なんとなく…外見も落ち着いている系かな〜って想像してたので、
面白かったです。
後で裏にもお邪魔しまうす。
私も先月下旬に沖縄行ってきました。下手な海外よりよっぽど異郷気分が味わえて、海もキレイで、帰ってくるとまるで夢のようでした。暖かいところに移動するのは嬉しいけれど、帰ってきて寒いのがイヤです…。海に潜ってばかりで、陸の沖縄をあまり知らないので、写真が嬉しかったです。
>sioさん
なんですか? 要するにわたしの文章は若者っぽくない、ババ臭いってことですか!?(被害妄想)
まあ確かに、帰ってから速攻風邪ひいた時は「わしも歳なのかのう・・・」としょんぼりしました。しかもホテルで寝てる間に沖縄の虫に食われましたよ。左のシリが腫れてかゆいんですよ。いつもわたしだけ食われるんですけどなんでですか? 血がおいしいのか?
>To-koさん
異郷気分なのにちゃんと日本語が通じるところがいいですよね。そのかわり沖縄の方言って、完全に外国語で意味不明ですが。
(タイトルの「うりんくりん風遊しい」も「のんびり怠けて遊びなさい」という意味だそうな。わかんねーよー)
To-koさんはダイバーなんですね。わたしはカナヅチなのでそっちの方が羨ましい。あんなきれいな海なら潜ってみたいな〜と思いましたもん。波打ち際にも、いっぱい半透明の小魚が泳いでいて、足下を通り抜けていくんですよ。
>sioさん
私もそう思いました。
というのは一瞬で、あまりにもスタイルが良く、しかも景色も非常にきれいだったのでどこかのモデルさんの写真の盗用かと思ってしまいました。
後日、裏ページを見てそうではないことに気がつきました。
ナツさん本当にすみません。
自分を鏡で毎日見ているために無意識のうちに自分が標準体型だと錯覚してしまっていたようです。無意識とは恐ろしいものだとつくづく実感しました。(泣)
ところで、蚊は赤外線(要するに温度差)でものを見ているので基礎代謝が高くて、体温が高いほうが蚊に刺されやすいそうです。
ナツさんはほかの人と比べて年齢が若く、基礎代謝が高いために蚊に刺されるのだと思います。
私は 年々(こんな言葉を使っている時点で年齢的にやばいのだが) 蚊にさされにくくなっており、 蚊に刺されにくくなったうれしさ と同時に、 老化しつつあることの悲しみ を実感しています。
こんな私ですがナツさんの文章を面白く読ませてもらっています。心より応援しています。
え?若くてピチピチだから蚊に刺されやすい?やたー!!(いちいち喜ぶのが年寄りの証拠)
その割にはすぐへばったり「あーだるい」「あーウゼー」「やる気ねー」というのが口癖だったりしますが、これは年なんじゃなくてかよわいだけですよね!
>あまりにもスタイルが良く
>どこかのモデルさんの写真の盗用かと思ってしまいました。
くくく・・・体型の欠点が分かりにくい写真を選んで公開したとも知らず・・・、ゲホゲホ。
スキャナの加減で、時々画面が多少縦長になるのでスタイルよく見えるだけでしょう。裏ページにUPしてある写真は普通に取り込めたけど。でもよく観察しないでいいです。
ところで、この旅行中に出たものを物珍しさから全部食っていたら、2キロも太りましたよ。やばいです。(ゴーヤチャンプルー、ソーキそば、ラフティー、ちんすこう、黒糖、サーターアンダギー、島らっきょう、カンパチ、パパイヤの漬け物、パイナップル、ランプータン他各種果物)
>まあわたしは哺乳類だから心情的にマングースの
>味方なので、マングースが殺されるようなら見世物
>なんかで動物虐待するのはイカンと言いたい。
この表現が大変ナツさんらしくてツボに入りました。動物愛護団体の主張は偽善的でうさんくさいと思ってきましたが、「哺乳類だからマングースの味方」という主張には、そうですねと恐れ入ってしまいます。
俺はやっぱりナツさんの感性が好きです。
ひたすらROMばかり、偶にしかコメントも付けない読者で恐縮ですが今年も応援しています。体に気をつけて更新がんばって下さい。
(裏の写真館も、できればまた新しいものを…。)
まあ動物愛護って結局は「自分にとって可愛い動物を保護する」ことでしかないと思うので。捕鯨に反対する欧米人がベジタリアンかというと、牛でも豚でも日本人より屠殺して食べまくってるわけだし。
でも、偽善だから動物なんか人間の都合で殺していいとは思わないです。ああいう団体は必要だと思う。
とはいえ所詮は生きるために命を奪い続けるのが人間だって自覚は必要ですよね。正義面しないで、「鯨は可愛いから殺すな!牛豚は美味しいからまあいいや」という自分の身勝手さを認識して生きればいいと思います。
冬場は風邪をひくことが多いので早寝したりしてしのいでます。tetsuさんも気をつけて。
コメントや書き込みは更新の励みになるので、またよろしくどーぞ。
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野良猫。: うりんくりん風遊しい
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別にガクトさんが沖縄出身だからというわけではないのだけど(やっぱガクトさん出してき... [続きを読む]