● ゴスペル・R&B系の難しくて音域の広い歌を楽々と歌い上げる歌唱力を持つ15歳の少女、Charice Pempengco(チャリス・ペンペンコ)が天才すぎる件について。
チャリスを知った経緯だが、もともとは別の天才少女の情報を追っかけていてこの子に行き着いた。素人が勝ち抜き戦で得意芸を披露して競い合う、「America's Got Talent」というアメリカの有名番組があるのだが、それに出演して、「11歳でこの歌唱力すごすぎ!」とyoutubeで話題になっていた白人の女の子がいた。それがBianca Ryan(ビアンカ・ライアン)で、Jennifer Hudsonの難度の高い曲を歌い上げる歌唱力と声量に、わたしも「アメリカは広いなー」と驚いたものだった。宇多田なんか当然目じゃない。→(Bianca Ryanのyoutube動画参照)
ビアンカは案の定、審査員にも観客にも大絶賛を受け、番組で優勝を勝ち取って歌手として全米デビューを果たし、クリスマスイベントでは大統領夫妻の前で歌うという栄誉まで得た。
ところがそこで、「フィリピンにはビアンカよりすごい女の子がいる」と、youtubeでクローズアップされたのがチャリスの歌っている動画だった。
フィリピン国内ののど自慢大会を小学校低学年の頃から荒らしまくっていた経歴を持ち、ビアンカよりひとつ年上の1993年生まれ。
歌唱力はチャリスの方が上だ、いや年齢から行けばビアンカの方がうまいとyoutubeユーザーの論争に火がつき、同じ歌を歌っている二人の動画を繋げて比較しやすいようにしたものがアップされたりして、すでに全米で有名になっているビアンカに負けず劣らずの名声を獲得したのである。
つまり、(ビアンカの対抗馬にされたおかげで?)youtubeで話題に → 韓国の番組からオファーが来て出演 → ますますネットで話題に → アメリカのメディアでも取り上げられる、という経緯を経て、アメリカでも有名人になっちゃったんですね。
動画UPサイトごときで話題になってもなあ・・・と馬鹿にできない時代になったというか、アクセス数が驚異的な動画は世界中の業界人がチェックしてたりするから、どこからどう「アメリカンドリーム」につながるか本当にわかりませんね。
そんなこんなで、チャリスはついに昨年末、「The Ellen DeGeneres Show」というアメリカの有名トークショー番組(徹子の部屋みたいなもんなのかな?)に出演して、ビアンカ・ライアンが優勝したきっかけとなったのと同じ、「And I Am Telling You I'm Not Going」を熱唱した。
ビアンカの歌ったときより年上ということもあって、やっぱりチャリスの方が格段にうまい。目をつぶって聴いていたら、とてもアジア人の少女とは思えない。発声法といい、完全に黒人女性シンガー、それも相当のボイストレーニングを積んできた成人の声である。
唯一懸念されるのは、チャリスがあまりにもステージ慣れしていて表現性もあざといところ。
このうまさは彼女の心酔するホイットニー・ヒューストン他の、黒人シンガーのフェイク(アドリブ)をそのままコピーしているが故のうまさではないのかと。つまり、歌がうまいというよりは「ものまね」の巧みさかもしれないという疑念が否めない。だとすれば、オリジナルの曲を歌ったらどうなるかわからない。(*1)
ゴスペルやR&Bにつきもののフェイクは、自分なりに曲の解釈をして、その歌を自分のモノにしていないとできない。既存の曲ではなくオリジナル曲を歌うときは、黒人シンガーのフェイクをなぞるわけにはいかないので、実力がそのまま現れてしまう。声量やボイスコントロールだけは彼女の本当の財産だから、どんな曲を歌おうが変わることはないと思うけども。
とりあえず、ホイットニー・ヒューストンを育てた音楽プロデューサーがチャリスと契約したそうなので、いずれ全米デビューすることになるでしょう。そうなればまたyoutubeでも話題になると思うので、これからもチェックするつもり。
Charice Pempengcoの動画一覧
・「I Have Nothing」by Whitney Houston
・「LISTEN」by Beyonce
・「I Will Survive」by Gloria Gaynor
他にもたくさん動画が流れているので、興味があればyoutubeで検索してみてください。
blogランキング参加中「牡蠣にあたって、体中の穴がゆるゆるになって、あら大変♪」ってな3月入りをしていたマヌケでっす。
人生二回目のアタリ!(笑)
「Journey」ってバンドの新ボーカルも、youtube経由で声かけられたフィリピン出身の人。
http://www.youtube.com/watch?v=88nfiZ-yy5Q
フィリピンの芸能ってオカマショーしか見たことなかったけど、
英語は公用語だしなにげに人材豊富なのかもね。
>唯一懸念されるのは、チャリスがあまりにもステージ慣れしていて表現性もあざといところ。
両方鑑賞してみましたが個人的にはビアンカの方がグッときました。歌い方が素直。でも訓練を積んで稼げるようになったらあっという間に変わってしまいそうですね。(チャリスの「ほら上手いでしょ!」ってぎらぎらしたパフォーマンスはちょっと苦手。でもあーゆーのがアメリカでは受けるのでしょうね。日本では引いちゃうのでは)あと、たしかに宇多田なんか目じゃないですが、歌唱力全開で迫られるより、身の丈にあったセンスでカバーして何とか、って感じの日本らしい質感も結構好きです♪(アニメのオープニングになっちゃう歌とか)←次元低くてすいません。
おー、歌うまいなー。>Charice Pempengco
ただ、たしかにナツさんがいうように既存の歌唱法の文法を忠実に模放している印象があるんで、これからどうやって予定調和をくずして個性を確立していけるかが今後活躍の鍵かも。まあ、まだ11歳だし、先は長いですね。
個人的には、上でリンクされてるようなゴスペル的な陽性一辺倒の歌い方が苦手で、凛としたクールさのある、ほのかな陰を含んだ歌のほうがすきなんですよねー。マリー・ドルヌとか。←オタらしく布教活動をしてみた
●うるちゃん
牡蠣に当たったのは一回だけかな。あれはしばらく牡蠣を見るのも嫌になるよね。今度はフグでも食べてきなよ。それで当たったら今年は当たり年ってことで宝くじでも買えばいいと思うよ。
>「Journey」ってバンドの新ボーカルも、youtube経由で声かけられたフィリピン出身の人。
この話もチャリスのこと調べてて知ったわ。でもチャリスの方がうまいと思った。ホイットニー・ヒューストンだけは結構聴き込んでるから、チャリスのフェイクが「そのまんまだな」ってのがわかっちゃうのがアレなんだけど。
日本人はMisia止まりだと思うので、「一人情熱大陸」の馬くんみたいに、演奏技術の方で業界の目に止まることを目指して欲しいと思う今日この頃。この人、高校生だってとこがさらに凄い。
http://jp.youtube.com/watch?v=S_iYcor-DYk
●taiyanさん
>両方鑑賞してみましたが個人的にはビアンカの方がグッときました。
ビアンカは出来不出来の差が激しいんですよね〜。まだ肺活量が少ないせいで、長い曲の最後では息切れしちゃうんです。チャリスはわりとどの動画を見ても一定レベルを維持してる気がする。ただ、二人とも子供なので、これからどう化けるかはわかりませんが。
チャリスの「And I Am Telling You I'm Not Going」は、韓国の番組出演時の方がうまく歌えていたと思う。
http://jp.youtube.com/watch?v=WZccz5cy3ks
>身の丈にあったセンスでカバーして何とか、って感じの日本らしい質感も結構好きです♪
わたし基本的に黒人シンガー至上主義なんで、日本人の歌手でもMisiaとかを好んで聴いてるんですが、素朴なJ-POP系ではYUIがかわいくて好きです。でも生で歌うと、ウタダもそうなんだけど声量のない子が多いのが悲しい。ものすごく無理して高いキーを出してるから声が割れちゃったり。日本の歌手は、キーが合わないのに高音の曲を苦しげに歌う人が多いのがふしぎ。楽に出せるキーで歌いなよー、とアルトのわたしは思う。
●げぇさん
チャリスは今年で15歳です。アメリカの番組出演時は14かな。
複雑なビブラートと激しい音の高低差を最後に見事にまとめ上げて本来のメロディに戻るフェイク。日本人でできる歌手がほとんどいないからこそ、そこにしびれる憧れるー!なんですよ。
マリー・ドルヌ・・・Zap Mamaですね。あそこまでいくと完全にブラック・ミュージックなので、わたしは聴きやすくアレンジしてあるR&Bが一番好きですが。
>今回のエントリーがほかの非モテ系エントリーにくらべて、全くブクマされてないことにワロタ。
非モテ・非コミュ系以外の話題は毎回スルーされまくりですよ(笑) 一時期、人形の話ばかり書いてたことがあったんだけど、見事に無視されましたぜ。インターネットというか、はてなの人は非モテが大好き!ってことは言えるでしょうね。・・・まあ、人形趣味にはからみにくいのか、コメントもあまりつかなかったんですけど(笑)
>・・・まあ、人形趣味にはからみにくいのか、コメントもあまりつかなかったんですけど(笑)
恋月姫さん大好きなので人形話も好きですが。スリーピングビューティの人形をみるとつくづく人形って侵犯の対象だなあと感じるのでただ眺めるだけでもその趣味の人は山ほどいそうですけど。反応薄いですか。コメは…しづらいかも。←邪
でも人形好きとか云うと大抵の人はちょっとあれな反応をするので黙ってます(笑)
Youtube面白いですよね。一生知らなかったかもしれない音楽がたくさん聴けるので、検索し出すと止まらないです。ロシア語のロックかっけー!とか思いながら聞いています。
ビアンカの他の動画をいくつか見ましたが、ナツさんが挙げているやつが一番素晴らしいものに聞こえました。あと、審査員の反応が面白すぎる。彼女の場合は、確かにまだ声が子供子供していて、出だしに力み過ぎたり、音程が外れやしないかと聞いている側がちょっと不安になる部分もありますね。技術不足で声量に頼っているから単調にも聞こえる。でも、あの年であれだけパワフルで野太い声が出せるのはすごい!
チャリスの方は、本当にもう、完成されてる。声自体に透明感があって美しいのに細く途切れたりしないし、全く危なげなく歌ってます。最初、ビアンカと同じ歌を歌っているとは思えませんでした。歌い手であんなに印象が変わるものなんですねー。
純粋に二人を比べたら軍配が上がるのはチャリスの方だと思うんですが、ビアンカは何か、まだポテンシャルを秘めてそうなところも人気の理由かもしれないですね。
宇多田ヒカル、私大好きです。ウタダいじめないでよー、と言いたいのではなく、どこが好きかと申しますと、もうね、あの部分だけは絶品ですよ。彼女、高音部でビブラート(息切れとか言ってはいけない)をきかせた時のすすり泣くような声がたまらなく良いのです!キャッチーなメロディーでテンポ良く歌ってる曲もいいですが、彼女には泣き歌をもっと歌ってほしい。
音楽は割と好きな人間なんでにこにこしながら書き込んでます(笑)。
<マリー・ドルヌ・・・Zap Mamaですね。あそこまでいくと完全にブラック・ミュージックなので、わたしは聴きやすくアレンジしてあるR&Bが一番好きですが。
なるほどー、俺なんかは黒ければ黒いほどイイ!って感じです。むかし、「嫌オタ流」を読んだ時にオタクは「黒人音楽が嫌い」みたいなことが書かれてて釈然としなかった記憶があります。まあ、一般的な傾向ということなんだろうなと思ってます。
・簾さん
<Youtube面白いですよね。一生知らなかったかもしれない音楽がたくさん聴けるので、検索し出すと止まらないです。
たしかにYouTubeは凄いです!
バルバラやらシェイハ・リミッティやらの生の映像がこんなに気軽に見れるなんてちょっと前じゃ考えられなかったですもの。
http://www.youtube.com/watch?v=VblAfsjKIWQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Qiu2mgIMkNQ
私は殆ど歌を聞かない生活を送っています。
最初にビアンカを聞いて、その後にチャリスを聞きました。
ビアンカは幼いながらに頑張ってる印象(といっていいのか分かりませんが)を受けましたが、チャリスは…日本の、子供演歌歌手のようなイメージがわきました。
それからナツさんのスレッドに目を通したのですが、ずばり
> つまり、歌がうまいというよりは「ものまね」の巧みさかもしれないという疑念が否めない。
そういうことかな〜と合点がいきました。
喉自慢に出てくる子供は大人の真似のうまい子だったなあ、と。
もしかして、演歌歌手になぞって、ず〜っと歳をとってから大ブレイクするのかも??
と思いました。
●taiyanさん
>侵犯の対象
わたしの場合、見てるだけなら四谷シモンもカタンドールもSDも好きなんですが、所有欲は湧いてこないんです。集めたのはもっぱら手に持って着せ替えられるタイプの人形ばかり。それもひとつひとつの人形に思い入れがあるわけではなく、着せてみたい服を着せて写真を撮って、自分が見たいシーンを再生する道具(オブジェ)という感覚なんですね。よーするに絵を描くかわりに3Dで同じことがやってみたかっただけなんだなあ、と自己分析しました。
>人形好きとか云うと大抵の人はちょっとあれな反応をするので黙ってます(笑)
人形キモいとか怖いとかいう人って結構多いんですよねー。目が怖いとか。まあそれは感覚の違いなので、わたしもリアルでは黙っててブログで好きなだけ愛を語って発散してます(笑)
●簾さん
ようつべは、猫動画探しからめぼしい新作アニメのチェックまで、幅広く利用してます。「もう一度聴きたいあの歌」探しにも最適ですね。「ビートルズじゃないんだけど、『ミッシェ〜ル』って叫んでる歌、知らない?」と人に聞いては、「はあ?」と怪訝な顔をされていた曲が、Andru Donaldsの「Mishale」とわかってスッキリしました。もう一度聴きたかった名曲。
http://jp.youtube.com/watch?v=YxcnXGyxoog
宇多田のすすり泣きと言えば「never let go」かな? あの歌はわたしも好きなんですが(『真実は最高の嘘で隠して 現実は極上の夢でごまかそう』なんて鬱な歌い出しもサイコー)、生で聞いたら相当苦しそう。イントロがスティングのパクリ?と思ったらサンプリングだった・・・。
確かに彼女のあの切なげな歌い方は個性ですが、もっと声量があればアメリカでも成功したのになあ。英語の発音は完璧だしリズム感やセンスもあるのに。もったいない。
●げぇさん
>「嫌オタ流」を読んだ時にオタクは「黒人音楽が嫌い」みたいなことが書かれてて
あー、あれは不思議でしたね。そういうもんなのかなと。でも確かにR&Bやゴスペルより、遊佐未森や坂本真綾が好き(な人が多い)という印象です。初音ミクがブームになったのも同じ根っこのような気がする。
わたしは透き通ったきれいで平坦な歌い方より、腹の底から魂を絞り出すような歌い方の方が好きなんです。いわゆるグルーヴ感。でもそういう情感表現をウザい・泥臭いと感じるオタクの方が多いんじゃないでしょうか。海外ではアニオタはテクノを好むなんて俗説もあります。
●みやんさん
>チャリスは…日本の、子供演歌歌手のようなイメージがわきました。
そうなんですよ。チャリスは変なクセがついてしまったのが、これから先ネックになりそう。「ものまね」がうまいのはアジア人に共通の特徴なのかもしれないですね。
それは観察眼の鋭さという意味では長所ですが、独自に表現したいことがあって歌っているわけではない。「ジャクソン5」時代のマイケル・ジャクソンの歌もyoutubeでは聴けるんですが(10歳くらい?)、真の天才とは彼のことを言うんだと思います。オリジナルの歌を完全に自分のモノにしている。
でもチャリスはあの歳であれだけの声量を持ってるので、それは大変な武器だと思います。たとえばミュージカルの子役等はすぐにでもできそう。舞台であんなに声の通る子供なんか、まずいないですから。
どうも、いつもROMさせてもらっていますが、初めてコメントさせて頂きます。
動画をザーッと見せてもらったんですが、確かにパワフルでカッコいいです。
友人にも試しに聞かせてみたところおおむね好評。
でも、個人的には不思議と魅力を感じないんですよね。引き込まれないというか。上手いんだけどねえ、と思いつつ、ついつい首を傾げてしまいます。
ナツさんのコメントの
>独自に表現したいことがあって歌っているわけではない
というのが、自分的に魅力を感じないポイントなのかも、と思い当たりました。
私は普段、戸川純をヘビーローテーションで聴いてるんですが、初めて聴いた時、何か知らないが闇雲なパワーがあると衝撃を受けたんですよね。
一曲だけ聴いて、それだけでCDを買い揃えたぐらいに惚れ込んでしまいました。
で、経歴やら何やらを調べたらドロドロで、ああと納得が行ってしまいました。確かにこの人はこういうのを歌うわ、と。
音楽に限らず作品と表現者はワンセットで享受する性質なので、チャリスも自分の歌を歌えば。また感想が変わってくるのかなあ、と思います。
オタクの非黒人音楽指向と岡崎律子とか遊佐未森とかのチョイ癒し系好きってのは要するに生の肉体に対するオタの忌避感の表れではないかと思ってます。
オタ好みのキレイめの音楽ってセクシュアルなものだったり、老いだったり、肉体の生々しさを排除したものなわけです。もちろん、一概にはいえないでしょうが黒人音楽ってのはそういった音楽と真逆のベクトルをもっていると思うんですね。
で、いわずもがな、こういった嗜好をダイレクトに反映しているのが萌えコンテンツなわけです(笑)。美少女絵にしろキャラ設定にしろ、萌えキャラっつーのは上で書いたような生々しさを切り捨ててできあがってるわけです(萌えとエロをやたら切り分けたがる人がコメ欄にいましたけどおそらくこのへんが理由なんでしょう)。彼女たちは老いない、体毛もない、生理もないみたいな(そして、それはそのようである生身の女への侮蔑にもつながるのでしょう)。漫画にせよ、アニメにせよ、CGにせよ肉体の生々しさを隠蔽するには格好のメディアですから。
ちょっと前に百合オタ界隈で話題になっていた美(笑)少女化願望にしても自身の肉体への憎悪が根本にあるんではないかと勘繰ってます。まあ、いってしまえばキレイなものになりたい、自分の体をひきうけたくないっつー(幼児的な)欲望なんじゃないかと。もし仮に美(笑)少女になれたとしても、その体は老い死にゆくことは当然避けられませんが、彼らがそういったことを考えている様子はなかったなあ…少女型の擬体がほしかったというほうが適切かも。クリーンで殺菌された肉体、BjorkのAll Is Full Of LoveのPVみたいに。
http://www.youtube.com/watch?v=EjAoBKagWQA
そして、そういったイノセントなものでありたいという欲望は、自分の暴力性を直視し向きあって生きていくという妥当かつ誇り高い生き方をスポイルしてしまうんじゃないかなあ。
●マカロニ猫さん
戸川純は不思議ちゃん、メンヘル系の嚆矢ですね。アルバム「好き好き大好き」は男性なら背中に冷や汗が流れて逃げ出したくなる曲ばかり。「何があったか覚えてないの右手にハンマー握りしめ〜♪」恋のコリーダは名曲です。わたしは子供の頃お年玉貯金でLP買って聴いてたんですが、近年どんどんCD化されて手に入りやすくなりましたね。
椎名林檎もデビュー当時は「戸川純みたいなのが出てきたなー」と思って、3rdアルバムくらいまでは本当に好きでした。今も東京事変は好きだけど。
>音楽に限らず作品と表現者はワンセットで享受する性質なので
「俺の生き様をとくと見ろ」系の作品が好きってことでしょうか。作者が意図しないところで脳内がだだ漏れになってるみたいな。こういう人は作品がダイレクトに私生活に左右されちゃうんですけど、確かに引きずり込まれる魅力があります。(私生活がメチャクチャな方が作品は壮絶に凄いものになる、というタイプの表現者もいるけど)
●げぇさん
>百合オタ界隈で話題になっていた美(笑)少女化願望にしても自身の肉体への憎悪が根本にあるんではないかと勘繰ってます
そんな話題があったんですか。百合趣味(妄想)っていうのは、女性同士の恋愛・性行為を外側から見ている「男性としての自分の存在」があると聞いていたけど、最近は違うんですね。男性が美少女と化して主体になってるんだ。
>キレイなものになりたい、自分の体をひきうけたくないっつー(幼児的な)欲望
そうした欲望は「あってはならない」とは思わないんです。むしろ、女性向け作品には何十年も昔から存在したテーマであったものが、男性向け作品にも現れ始めたことに、ジェンダーの垣根が薄くなってきたことを実感します。最近のBLは趣向が変わってますけど、BLの前身の「少年愛」作品群には、大人の女の肉体への拒否反応を感じるものが多いし、若い女性にありがちな拒食症は「自分の体をひきうけたくない」欲望の最たるものでもある。
そうした作品を必要とする心理的土壌が、女性だけでなく男性にも生じるようになったとすれば、現象そのものにはとても興味があります。
ただ、仰るとおり「自分の暴力性を直視し向きあう」ことを完全否定したままでは終わっている。だから危険視すべきは自身の欲望に対する「無自覚さ」と、そうした欲望の無条件の肯定じゃないかと。病んだ趣味、逃避であることを自覚しつつ、こっそり楽しめばいいと思うんですよ。それを無理に異性に承認させようとしてもしょうがないじゃん、と。
男の欲望も女の欲望も生のままさらけ出せば醜いもんです。自分ではイノセントなものであると思い込めば思い込むほど汚れていく。
まさに「きれいはきたない、きたないはきれい」ですね。
ビョークいいよなあ。攻殻機動隊の世界。
「子供にしては」っていう下駄履かせなくても十分評価できるところが凄い、文字通り大人顔負けだわ。。
日本でこの二人に対抗できるのはゆっぴしかいない!><
ただ、天才少女(少年)て成長するにつれて本業以外のところで身を持ち崩して潰れていってしまうケースをよく耳にするから、周りには商品としてだけじゃなく人間としてもしっかりケアしてもらいたいです。
シャルロット・チャーチみたいな例もあるし。
>でも生で歌うと、ウタダもそうなんだけど声量のない子が多いのが悲しい。ものすごく無理して高いキーを出してるから声が割れちゃったり。日本の歌手は、キーが合わないのに高音の曲を苦しげに歌う人が多いのがふしぎ。
音域の幅を広くしてメロディに抑揚つけようと思ったら自然とそうなっちゃうんでしょうね。録音時は本来よりもキー高めで歌ってアレンジャーが手直しするケースもあるらしいからCD聴いたときと演奏時とでギャップを感じるのかも。
無理にでも高い声出したほうが懸命に歌ってる感じがして胸に響くから、とかもあるんだろうなぁ
>腹の底から魂を絞り出すような歌い方の方が好きなんです。いわゆるグルーヴ感。でもそういう情感表現をウザい・泥臭いと感じるオタクの方が多いんじゃないでしょうか。
オタクが黒人音楽が嫌いってのはdqnぽいイメージが先行する音楽に抵抗ある人が多いって意味で、情感が篭った歌が嫌いって意味ではないと思いますよ。
むしろアッパー系にしろダウナー系にしろヲタはあまりオサレでない歌い手の泥臭いグルーヴ感は好きだと思う。
ブログやSNSでもBUMP OF CHICKENとかサンボマスター、銀杏ボーイズあたりには概ね好意的だし(もちろんアンチもいますけど)
反対に湘南の風とかET-KINGあたりを好むヲタは確かにあんま見かけない気がする。
受け入れられるか否かは音楽性もそうだけど、それ以上に歌い手のキャラクターに共感できるかどうかに依拠するところが大きいんだと思います。
●山中馬のすけさん
>BUMP OF CHICKENとかサンボマスター、銀杏ボーイズあたりには概ね好意的だし
>歌い手のキャラクターに共感できるかどうかに依拠するところが大きい
男性歌手の「魂の叫び」的なものには共感するが
女性歌手の場合は「天使の歌声」的な生々しくないものを好む
ってのが妥当じゃないだろうか。異性にイノセントを求める心理もあるんだろうけど、もう一つは、「想像の余地がある」ことがオタクにとって重要な要素ではないかと思うんですね。初音ミクのように。
「あたしには伝えたいことがあるんだ」と首根っこつかまえて泥臭い激情をぶつけてくるような女性シンガーより、感情表現が薄くてユーザーの妄想まかせな歌い手の方が情感をかきたてられるという。
要するに、「女の自己主張」(笑)はオタクの大部分には鼻につくんじゃないかと。ジャニス・ジョプリンなんてすごい相性悪そう。youtubeで貴重な映像をたくさん観られるのでわたし狂喜してるんですけど。
>never let go
うおお。私この歌知らなかったので、慌ててYoutubeに探しに行っちゃいました。ふぅ。
いやーこれで、「ああ、あれね、あの歌ね」って知ったかぶりしてコメント書き込めるぞ。Youtubeありがとー!
私があのコメントを書いた時、頭の中にあったのは「誰かの願いが叶う頃」「Be My Last」あたりです。私が彼女の歌を聴き始めたのはすごく遅くて、「誰かの〜」で初めてCDを買いました。キャシャーンの映画のCMで耳にした時は、『誰かの願いが叶う頃"あなたは"泣いている』だと思ったんですよ。すごく意地の悪いセリフだなぁと思って、うひょ〜ヒッキー最高!と嬉々としてCDを買い求めてみたら、歌詞が違っていて、少しがっかりした思い出があります。
いずれにしろ、「15、16、17と私の人生暗かった…」と歌われた母上の鬱マインドを、彼女はしっかりと受け継いでいるのではないでしょうか。って言ったら本人嫌がるだろうな。ビブラート部分で少しこぶしをきかせて「恨み節(梶芽衣子)」みたいなので再度アメリカに殴り込みをかけたらいいんじゃなかと思います。
あー。私、遊佐三森とか坂本真綾とか、あの手の声質も大好きですね。無垢なところが好みというか、一番トランス状態に気持ちよく陥りやすいのが、ああいったいわゆる透明感のある声の歌なんです。静かな誰もいない遠い遠〜い世界に誘ってくれる感じの。人肌を感じたくないんですよ。思春期の頃は特に好んで聞いていました。
R&Bは、何やら愛とか恋とか人生賛歌とかそんなんばっかり歌い上げているわけじゃないんですが、よく知らない人は多分、ビヨンセの超腰振りみたいな、ああいうのを真っ先に思い浮かべて引いてしまう…ような気がします。
●簾さん
>「15、16、17と私の人生暗かった…」
母がカラオケでこの曲歌うんですよ。15〜17歳の時に何があったのか知りませんけど、「暗かった」と言っちゃうのがベタですよね。ここで椎名林檎なら
「15になったあたしを置いて女王(母)は消えた 毎週金曜日に来てた男と暮らすのだろう」
「一度栄えし者でも必ずや衰え行く」
「女になったあたしが売るのは自分だけで 同情を欲したときにすべてを失うだろう」
と歌うところなのになあ。そして鬱度は林檎の方が深いとわたしは思うのでした。
>遊佐三森とか坂本真綾
人肌を感じない声かー。わたしも透明感のある優しい声は嫌いじゃないですが、上記二人より大貫妙子みたいな方が好きかなあ。優しいだけじゃなくて温みがあって物語性がある声なんです。歌なのにまるでお話の朗読みたいで、クラシックアレンジのメロディがBGMといったおもむき。まさに音楽界の市原悦子(by「まんが日本昔話」)・・・違うか。
みずうみ
http://www.youtube.com/watch?v=iWXrXfFcKw8
黒のクレール
http://www.youtube.com/watch?v=WLCSvV_YayY
夏色の服
http://www.youtube.com/watch?v=Q_fVDH3rpOU&feature=related
この人の歌を聴いてると異常に右脳が刺激されて、映画観てるみたいにイメージが明確に広がっていく。「歌詞はどうでもいいメロディだけでいい」という理由で洋楽聴いてるわたしにしてはめずらしい現象です。
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